前回の「県の地域おこし協力隊」の杉山豊さんからご紹介を頂いたのは、「デコちゃん」と呼ばれ、飯田市内や下伊那地域を中心に移動販売車で飛び回り、飯田の駅前では「たこやきハウス デコちゃん」としての店舗も構えている田中晃さん。

「そば粉ミックスの出汁の効いた、たこ焼き」をはじめとする多くのメニューを楽しめる「デコちゃん」は、
イベント等に出店すれば行列もできる大人気の、移動販売車「デコちゃん」での営業に加え、飯田駅前に昨年オープンした「たこやきハウス デコちゃん」(こちらは奥さまが中心に営業)での2ヶ所での営業をされています。

田中さんが移動販売車で「デコちゃん」の営業を始めたのは11年前。
その時は、飯田で全く違った業種、家業を継いだお仕事をされていました。
そんな頃、地区の祭りへ商工会として焼きそばの出店を担当する機会があり「やっぱり、こういった『食』の仕事がしたい。」そう思ったことがあったそう。

当時、田中さんの胸の奥にあったのは
「生まれ育ったこの飯田・下伊那地域を盛り上げていきたい。」という熱い思いに、学生時代に抱いていた「板前さんになりたい。」との、家業の為に諦めた胸に秘めていた食の道への夢への思い。

そんな2つの思いに、田中さんのこれまでの経験を詰め込みスタートした移動販売車としてデコちゃんの営業がスタート。

「小さい頃からお世話になっている、この飯田や下伊那地域への恩返し」
「微力だったとしても、活性化の力になりたい」
そんな思いを持って始めた移動販売車の営業も、
平日はスーパーマーケットなどの店頭販売を中心に、週末にはあちこちのイベントを盛り上げるべく飛び回っていらっしゃいます。

「移動販売車デコちゃん」、「そばもん・たこやきハウスデコちゃん」
どちらの場所に行っても、たこ焼きのみならず驚くほどたくさんのメニューで出迎えてくれます。

まず、「たこ焼き」も他では味わえないデコちゃんオリジナル。
「信州ならでは」を大切に、最初の構想段階から「そば粉」を使って作るたこ焼きは、そばの風味が香り、小麦粉だけのものよりももっちりした他では味わうことの出来ない一品。

そんな看板商品を掲げながら、並ぶメニューは天龍村の中井侍銘茶の抹茶を使った抹茶ラテや地元のフルーツを使ったジェラート、五平餅とお団子のいいとこ取りの、デコちゃんオリジナルのそば五平だんご、長野県内ではなかなか出会えない、スペインで開発されたフワフワ泡状の食の最先端をいくエスプーマを使った品々。そして、駅前の店舗で楽しめるのは美味しい十割蕎麦も。
今のイチオシメニューは、移動販売車限定で販売されているお野菜たっぷりのガレット!

これ以外にも本当にたくさんのこだわりの品々に加え、季節限定の品や新メニューがあったり、これからも次々と移り変わっていくそうです!

そんなデコちゃんの飯田駅前店舗へおじゃまさせていただきました。

たこ焼き屋さんでの楽しみといえば、作っている姿を見せていただけること。

作り置きをしていない「デコちゃん」は、注文すればいつでもこの姿を見せて頂けます!
この焼き上がりの待ち時間は、「お客さんとの会話を楽しむ時間」として田中さんにとっても好きな時間になっているそうです。

気になってしまうのが田中さんの手元の「たこ焼き返し」。
自分の手にあったものを、竹探しから始めてご自身で作成されている世界で一つのオリジナルだそうです。

こちらのたこ焼きは、飯田の名物「ネギだれおでん」のネギだれの乗ったもの。
ネギにも醤油にもこだわった自家製ネギだれはそれだけでも美味しいものですが、出汁の効いたそば粉を使ったたこ焼きに、お醤油ベースのネギだれがサイコーでした。

日々忙しくされている田中さんのオフの時間の楽しみの一つがこちら。

この時は、木彫りの大作を作成されていましたが「ものづくり」。

「これをやるのが楽しくて本当は夜中まで作業したいくらいなんだけどね!」
と言いながら下書き一切なしで、いくつもの道具を駆使して作成しているのは、
たこ焼きには欠かせない、8本足の赤いアイツとの事。
取材時には作成中だったものも、現在は店頭で会えるとのことですので、飯田駅前店舗のどこかに隠れているそうです。是非お楽しみに!

また、驚くことに田中さんの制作物は立体物以外にもお店の中にあるもの全て!
お店の壁面や、机なんかもご自身で作成されていたり、メニュー表や、店内のポップもご自身で撮影→編集(切り抜き)→デザイン→印刷 まで、前職でのスキルを活かして手掛けていらっしゃる田中さん。

「新メニューの開発も、店舗作りも、メニュー表作りも自分のイメージしているところを頭を使って形にしていく所は面白い!」

そんな風に、お店を離れたオフの時間も、ものづくりに勤しむ田中さんですが、
オフの時間としてゆっくりと楽しむ時間は、夫婦で過ごす晩酌の時。
バーボンやワインを飲みながら、食べ物の相性を模索しながら夫婦で楽しみながら勉強されているそうです。
(そんなお酒も好きな田中さんがこだわりを持って選ぶ、ビールや地酒やウイスキーもメニューには並んでいるので是非!)

最後に、飯田の街で生活していて感じることをお聞きすると、
「関東と関西の中間の場所だから文化も土壌も、人の流れも混ざっていて面白くて恵まれた場所だと思う。
仕事とか行政とか自然など取り巻く環境が変化していますが、素晴らしい飯田にある沢山の資源を上手く活用してリニア時代に向かって変化を楽しんで生きたいです!」

「地域に対して、微力でも力になりたい。笑顔になってもらいたい。」
そう話をされる田中さんが、デコちゃんとして働かれる姿はとても楽しそうで
お店に行けば食べてはお腹が。喋っては気持ちが。元気になれる様な場所でした。

これから、冬を迎えて日に日に寒くなってくる日々ですが、お腹も心も満たされるホットスポットへ、是非足を運んでみてはいかがでしょうか!

〈 デコちゃんの今後の営業予定 〉

○移動販売車
出店情報はこちらから!
https://www.facebook.com/decochan11/

○飯田駅前店
・営業日 /月・水・木・金・土・日(火曜日定休)
・営業時間/9:00~18:30(L.O) https://www.facebook.com/decochanJRiidaST/