今回のくらしごとファイル、取材を受けていただいたのは飯田出身の高坂さん。

22歳の時に、飯田からヒッチハイクで辿り着いた徳島県で藍染などを学びながら3年間過ごしたのち、現在は飯田にUターンして林業に従事しています。

「地域の土から育てたものを形にして表現していきたい」と語る高坂さんが、飯田で働きながらどんな暮らしをしているのか伺ってきました。

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出身地 飯田市

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現居住地 飯田市

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Uターン歴 2年

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仕事/暮らし 林業/藍染

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━━高坂さんは現在どんなお仕事をされていますか?

約2年前に飯田にUターンして現在は、有限会社矢守産業という特殊伐採や森林整備などを請け負う飯田の会社で、主に林業に従事しています。

━━林業のどんなところが楽しいですか?どんなところが大変ですか?

山の中に入って季節を感じながらの作業をする事が楽しいです。

危険な仕事なので、常に周りに気を配りながら仕事をするのが大変です。

常に周りに気を配りながら木を切り倒す

━━飯田に帰ってくる前は何をしていましたか?

22歳の頃にヒッチハイクの旅をしていました。その旅で辿り着いた徳島県海陽町という町の藍の無農薬栽培・染色を行う会社で栽培、染色、縫製、物作りの背景を学んでいました。また、旅の中や現地で出会った仲間と作った作品のマルシェや地域のイベントに出店し、PRと販売などをしていました。

飯田市で開催されたイベント「裏界線小路」で行ったワークショップの様子

━━徳島での経験を通して何を得ましたか?

たくさんの出会いに恵まれて、ものづくりをする人たちや地域振興に燃える人たちと出会うことができました。また、地域の文化である藍染をしている事がきっかけで、地元のお祭りにお誘い頂いて海・山・川の自然の循環や地域の繋がりの大切さを知る事ができました。

━━飯田に帰ってきたきっかけはなんですか?

家族のそばで暮らしたいと思ったのが一番の動機です。また、飯田の特産物である市田柿が染め物の原料になる事を知って、地元の産品を使った染め物に挑戦したいと思ったこともきっかけの一つです。

丸太の年輪に柿渋を塗ったスタンプ作り

━━林業を始めたきっかけは何ですか?

山に囲まれた地元飯田に帰っても自然界の繋がりを大切にできるようにと、林業を学び始めました。林業で切った木で暖とればその灰は藍染や柿渋染めに欠かせない素材として生かすことができるので、そこに自分の暮らしとの親和性を感じています。

間伐材は薪に、薪を燃やした灰は染め物の素材になる

━━仕事以外だと現在はどんなことに取り組んでいますか?

染め物の研究をしながら、作品づくりと理想の暮らしができる環境を飯田下伊那地域で模索しています。

年輪のスタンプを押した手ぬぐい

━━今後はどんな暮らしをしてみたいですか?

今後も藍や柿渋の染め物を通して、地域で出会った人たちと新しいものを作っていきたいです。また、林業の技術を磨いて、地域の土から育てたものを形にして表現していきたいです。

自宅にて藍染と柿渋染の染色テスト

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