2021.8.1

エス・バードのファブ施設「ファブスタ☆」を体験してみた。

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こんにちは！ハジメマシテ、飯田編集チームの渡邉です。

今回は、いつもの「くらしごとファイル」とは少し趣向を変え、エス・バードこと南信州飯田産業センターの中に位置するファブ施設*1「デジタルものづくり工房　ファブスタ☆」での、ものづくり体験の模様をお伝えしたいと思います。

体験レポートの前に、まずは「ファブスタ☆」のご紹介から。

ファブスタ☆とは、飯田市の「産業振興と人材育成の拠点」エス・バード内にある、デジタル工作機械のものづくり工房です。体験プログラムの開催などを通して、子どもから大人まで多様な世代にものづくりへの興味・関心を持ってもらうことを目的として設立されました。

施設内には3Dプリンターやレーザーカッターなど最新のデジタルファブリケーション機器が取り揃っており、刻印・切断・造形などの工作をすることができます。

使い方の講習を受けて予約をすれば、誰もがパソコンで作成した設計データをもとに工作ができる、画期的なこの施設。しかも、他ではなかなか見られないほど安価に、気軽に利用できるのもうれしいところです。

私も今回デジタル工作機械の扱いは初めてだったので少し身構えていたのですが実際利用してみると、これからご説明する講習のおかげで安心して使うことができました。

ということで、利用者となる第一歩として、正しく機器を利用するために機器ごとの「講習」を受講する必要があるので、今回私も受けてきました。

*1　3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を一般人が手軽に使用し、オリジナル製品を製作できる施設のこと

講習の様子。今回の講師はハジメマシテ、飯田でもおなじみ、「いいだクラフト」の浜島郁人さん。スライドを使いながらわかりやすく教えてくれる。

講習は、実際にパソコンや機械に触りながら講師の方が教えてくれるため非常にわかりやすく、普段機械を触らない方やお子さんでも使い方を習得できそうです。実際、お子さん連れで訪れる方も多いそうです。

所用時間は機械によって異なりますが、3D CADが約6時間、3DプリンターのうちMark Twoが約3時間、その他の3Dプリンター・レーザーカッター・カッティングマシンが約2時間で、今回私はレーザーカッターの使い方を中心に受講しました。（詳細はこちら）

レーザーカッターは、レーザー光線で木の板などにパソコンで取り込んだ文字や画像を焼き付けたりできるほか、入力した形状に切断をすることもできます。ファブスタ☆には、「Etcher Laser Pro」という業務用としても利用される機種が設置してあり、簡単な作品から手の込んだ作品まで様々なものづくりに利用することができます。

講習の中では実際にパソコン上でデータを制作して機械を動かすことができるので、私は「ハジメマシテ、飯田」のロゴを焼き付けたコースターを作ってみました。レーザーの精度が非常に高く、細かな文字や模様までパソコン上で制作したデータ通りに綺麗に焼き付けられるので驚きました。また、写真も印刷できるほか、機械上で画像などをスキャンできるので、様々なものづくりに挑戦できそうです。

試作で作った「ハジメマシテ、飯田」のコースター。細かい文字や線まで綺麗に表現できる。

今回はそのほかにも3Dプリンターの説明もしていただきました。

ファブスタ☆には4種類の3Dプリンターが取り揃えられています。フィラメントと呼ばれるプラスチックの糸を積み上げて造形する積層型や、より緻密な物を作ることができる光造形型、そのほかにもカーボン繊維を使って高強度の造形ができるプリンターなど、機種ごとの特徴などについてもしっかり説明をしていただけるため、用途に合わせて使うことができます。