
こんにちは、すーさんです。
子どもが小さい頃、自分で即興の子守唄を作って寝かしつけた経験ってありませんか? 「おふとんにゴロゴロ〜♪」「ねんねのじかんだよ〜♪」みたいな、誰にも聴かせるつもりのない即席のメロディ。でも、どこか愛着があって、自分の中ではちょっとした“名曲”だったりしますよね。
私自身も、そんな風に「なんとなく思いついたメロディ」が形にできず、モヤモヤしたまま消えていくことが多々ありました。
でも、今は違います。歌詞と世界観を明確にし、ストーリーさえ描ければ、それをAIが音楽という形に落とし込んでくれる時代になったんです。
今回は「ChatGPT + Suno + Midjourney」という組み合わせで、ひとつの世界観を持った楽曲制作を試してみたので、そのプロセスを共有します。

ステップ①:まずはChatGPTに歌詞と楽曲の雰囲気を伝える
最初に行ったのは、ChatGPTに歌詞と楽曲の雰囲気を共有することです。

ChatGPTには、この歌詞に込めた雰囲気を共有しながら、「この詩から読み取れるストーリー」や「映像として浮かぶ情景」を理解してもらいます。
このやりとりによって、AI自身が歌詞の持つ感情や場面を把握し、それを元に楽曲制作AIに伝えるためのプロンプト※を作成する準備が整います。
※プロンプト:AIにユーザーが「何をしたいか」を伝えるための「指示」や「質問」のこと
ステップ②:歌詞とストーリーを元に、Suno用プロンプトを作成
次に、ChatGPTに「この歌詞と世界観を音楽にするならどんな雰囲気か?」というプロンプトを出してもらいました。
今回は、以下のようなプロンプトを用意しました:
Chill and mellow Japanese summer song. Sunset at the seaside with a soft breeze and gentle waves. A small mascot “kedama” walks together with the singer, bringing warmth and comfort into the evening. The mood is emotional but peaceful, with English phrases mixed into Japanese lyrics.
このようなプロンプトがあることで、Sunoに入力する際に、雰囲気や物語性がより正確に伝わりやすくなります。

ステップ③:Midjourneyで世界観をビジュアル化
音楽が完成する前に、その世界観を視覚的に補完するビジュアルを用意しました。これは単なるイメージ作りではなく、Sunoに掲載する際のサムネイル画像としても使用するためです。


歌詞やプロンプトから想起される「情景」や「雰囲気」をMidjourneyで表現し、見る人に一瞬で世界観を伝えるためのビジュアルを作成します。
ステップ④:Sunoで音楽ガチャを回す!
いよいよ本番。作成したプロンプトをSunoに入力して音楽ガチャを回します。
Sunoでは、プロンプトと歌詞を別々に設定できます。今回は以下のように入力:
- Lyrics: ChatGPTで作った歌詞全文
- Style prompt: ステップ②で作成したプロンプト
すると…出来上がったのは、
なんかちゃんと「曲」になってる!
しかも、ビートや音色が歌詞とかなり合っている。ちょっとした違和感もあるけど、それも含めて「AIが生み出したもの」として楽しめました。
まとめ:AIを使った制作プロセスと業務への活用
今回試してみた「ChatGPT → Midjourney → Suno」の流れ、いわば自分の妄想をAIで可視化&可聴化していくプロセスでした。
もちろん「完成度の高い楽曲を作りたい」ならプロの手も必要ですが、遊びとしての音楽づくりであれば、この手軽さはすごい武器です。
【今回の制作フローまとめ】
- ChatGPTに歌詞を共有し、雰囲気と世界観を理解させる
- 歌詞のストーリーに基づき、Suno用のプロンプトを生成する
- Midjourneyでビジュアルを作成し、Sunoのサムネイルとして世界観を補強する
- Sunoに歌詞とプロンプトを入力し、音楽を生成する
ゼロから作るのが難しいと思っていた音楽制作も、AIを使えばこんなに自由に、楽しくできるんだなと実感しました。
今回は完全に趣味の範囲で制作しましたが、例えば商用として利用するなら
- 商品やサービスの説明動画を歌にしてしまう
- イメージにピッタリのBGMを作成する
- 会社のイメージソングを作る
といった事ができるかな〜と思います。
しかも、今までは数万〜数十万かかってしまう様な事が無料〜数千円程度のコストで実現する事ができるので良い時代になりましたね。
次回はこの曲を使って何か映像でも作ってみようかな?それではまた!






