こんにちは。ふくしま新聞店の“ふくたつ”こと福島達也です。
突然ですが、皆さんは新聞を紙で読んでいますか? それとも電子版で読んでいますか?デジタル化が進む社会の情勢に合わせて、ここ数年は新聞社も新聞の電子版の発行に力を入れています。それに伴い、読者も新聞の購読を電子版に切り替えるケースが増えてきました。
飯田下伊那エリアではおなじみの地域紙「南信州新聞」も、2023年6月から電子版を発行しています。
南信州新聞といえば、地域に密着した報道機関として長い歴史があるだけでなく、俳句・短歌など文化面も充実しており、とくにシニア層に強く支持されている、というのが私の印象です。その一方で、リニア関連も含めた地域経済の報道記事も読み応えがあり、地元企業にとって必携の一紙といえるでしょう。
南信州新聞社が発行する電子版は、じつはビジネスパーソンにおすすめの機能が満載です。そこで、今回のコラムでは「南信州新聞電子版」の活用方法についてお聞きすべく、同社の営業・販売局次長の伊藤利光さんにインタビューを行いました。
「情報を制するものはビジネスを制する」と言われます。忙しいビジネスパーソンにぜひ読んで頂きたいインタビュー記事です。
「受動的に情報を得る紙媒体と、能動的に情報を活用する電子版」
―まずは南信州新聞の電子版がスタートした経緯について教えてください。
伊藤利光さん(以下、伊藤):南信州新聞の電子版のニーズは潜在的にずっとありました。それはたんに「便利だから」というだけでなく、例えば身体に障がいがあって紙を持って開けないけれど、地元のニュースに関心があって知りたいという方や、遠隔地すぎて販売店が配達できない地域に住んでいる、といった事情も(この場合は、これまでは郵送で対応してきました)。その他にも、災害時にはどうしても新聞が配達できない状態になりますね。そういった想定をするなかで、電子版を発行するという考え方が組み立てられてきました。
―なるほど。紙の新聞の発行を続けながら電子版も発行していくのですね?
伊藤:紙と電子版の「すみ分け」が一番重要だと考えています。紙であればニュースを俯瞰してみることができ、自分が今まで気づいていなかった、知らなかった話題をそこで拾っていくという役割はあります。電子版は逆に、自分が知っている話題についてより深く知ることができますし、過去にはどうだったのか、情報が集約されているところが大きな特徴です。
―電子版は情報にアクセスしやすいというメリットがありますね。
伊藤:なにかと忙しい時代ですので、仕事でわからないことがあった場合に集約されている情報が電子版にあるというのは、物事を深く理解していく上では非常に便利だと思います。
―逆に紙の新聞のメリットはなんでしょう?
伊藤:先ほどの「すみ分け」の話で言えば、紙の新聞では受動的に情報を得ることができます。南信州新聞から発信する情報を、読者が新聞を読みながら拾い上げていきます。その情報は自分にとって重要かどうかの判断をしながら、今の世の中の動きを把握できます。
一方で、電子版は集約された情報を能動的に活用することができ、自分がもっと知りたいと思った情報を深掘りできます。紙と電子版、その両面で南信州新聞社として読者の皆様に情報の補完をすることができればと考えています。
―紙か電子版の二者択一ではなく、両方を生かして活用できると良いですね。
伊藤:はい。紙の新聞で新しい情報を仕入れて、電子版でその情報を上手に活用して頂きたいです。
「ビジネスチャンスを逃さない!電子版の機能とその使い方とは」
―電子版の機能、利便性について詳しく教えてください。
伊藤:当然ながら、電子版はスマートフォンから読めるので、新聞を持ち歩く必要がありません。南信州新聞に掲載された記事はWEB上で読むことができますが、1日15本程度を毎日更新しています。
―WEB上では、どのようにニュース記事が配置されているのですか?
伊藤:トップメニューのニュース項目から「政治・社会」「スポーツ」に分かれている記事を見ることができます。情報が整理されているので、読みたい記事を探す手間・ロスがありません。
―忙しいビジネスパーソンに向いていますね。
伊藤:はい。また、トップメニューの紙面ビューワーでバックナンバー(2022年5月からの内容・広告を含めた全紙面)をいつでも読むことができます。この機能を使用すると、日時さえ覚えていれば、実際の紙面で電子版にも上がっていない記事内容を確認できます。
―それは便利ですね。
伊藤:便利といえば、検索機能も是非活用していただきたいです。ワード検索機能でそのワードが絡む記事の詳細を電子版スタート時から一覧で読むことができます。
たとえば、読みたい記事を見逃してしまう事ありますよね。また、出先でその時に記事を調べて知りたいこともあると思います。そんな時は検索機能を使ってワードで探すと確認することができます。
―なるほど。検索機能を上手に使って、自身のビジネスチャンスを広げていきたいですね。
伊藤: 「報道」と「記録」という新聞の役割のなかで、「記録」を掘り出す・整理して活用できる点で、電子版は非常に有効です。紙にはない電子版ならではの機能を活用して頂きたいです。
―話は変わりますが、南信州新聞では人気の企画・連載記事があります。ビジネスパーソンにおすすめのコンテンツはありますか?
伊藤:リニアの課題・動向をまとめたコーナーは好評です。今、南信州がどのように変わっているのか少し前から俯瞰して、情報を点ではなく線で知って頂くことができます。
―リニアに関する報道は注目度が高いです。過去から現在に至るまでの蓄積された情報にアクセスできるのは大きな強みですね。他にはどんなコンテンツが人気ですか?
伊藤:「南信州企業新時代」のコーナーです。この企画は地域の若手社長にインタビューしてその会社の取り組みにスポットをあてるといった内容です。
―「南信州企業新時代」は私も読んでいます。知り合いの社長さんが出ていると、うれしくなります。
伊藤:やはり身近な方が紙面に出ていると話題になりますよね。この社長さんこんな事を考えていたんだ……とか。相手に対する関心が高まりますね。また取引先であった場合は「この前、新聞みましたよ」と話題にしてみるのも良いと思います。社長さんにとっては相手が自分に関心を持っていることで信頼感が高まり、人間関係をつくるきっかけ作りにもなります。
―取引先と人間関係をつくることは大切ですね。でも私は雑談が少し苦手で(笑)。
伊藤:それでしたら、取引先を訪問する前に、電子版の「アクセスランキング」をチャックするのはいかかでしょう。話題に困ったらアクセスランキングを見れば最近地域で注目されているニュースを知ることができます。雑談にも役立ちますよ
―他にビジネスパーソンに向けた南信州新聞の電子版のおすすめの活用法はありますか?
伊藤:電子版には南信州新聞社が発信する情報が満載です。例えば、地域の優良企業が地元の若者向けに自社の仕事や理念などを紹介する、就職時の参考書といえる「南信州企業ナビ」。他にも、地域の新聞として独自の情報から地域観光の良いところを紹介する「南信州・飯田観光ガイド」などがあります。
―私もその2冊は普段から活用させて頂いています。ただ、冊子が置いてある場所が限られているので、そこまで取りに行くのが大変です……。
伊藤:電子版ならそれらの情報が発行時に随時更新されます。しかも無料です。
―それはうれしいですね。「南信州新聞企業ナビ」はお子さんの就職時はもちろん、Uターンの企業研究にも役立ちそうです。「南信州・飯田観光ガイド」も地域外のお客様の観光ガイドをする時に便利です。
伊藤:他にも、「三遠南信Biz 電子版」も電子版の購読者のみ手続きすれば無料で見ることができます。三遠南信自動車道の開通を見据えた報道内容で、道路工事の進捗状況や各地の様子がわかりますよ。
―電子版の購読でここまで多くの情報を得ることができるのは魅力的です。最後に電子版の購読の申込み方法について教えてください。
伊藤:こちらのホームページからお申込みください。
https://minamishinshu.jp/koudoku
ー伊藤さん、本日はありがとうございました!