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〈起業家部門〉最優秀賞 合同会社オリーヴ 代表社員 小出 真理子さん(43) 「地域医療を支え地域を元気にする訪問看護ステーションオリーヴ」
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今年度、最優秀賞に輝いた小出さんの事業は、「2人訪問」というこれまでにないスタイルで行う「訪問看護ステーションオリーヴ」の活動や、「オリーヴの支え」と名付けた個人、法人への支援など多岐に渡ります。「社会の課題に対応し、飯田市のみならず高森町、松川町など周辺地域にも展開している」「企業との契約(オリーブの支え法人版)としての活動や地域と密着した行動力が良い」「社会の要請に応え、ビジネスとしての構想や実践が伴っている」と高く評価されました。
介護業界で長年多くの方の生活に携わり「不足しているサービスに対応しよう」との思いから、今年4月に起業したという小出さん。ビジネスの柱は①患者さんも働く人も安心、安全で心身のストレスが軽減される二人訪問の訪問看護 ②要支援・要介護認定を受けていない方でも使えるオリーブの支え(個人)③家族などの介護が必要となった従業員へのアドバイス等を通じて「介護離職」を防ぐオリーブの支え(法人)の3つです。事業スタートを支援し、ヒントをくれたすべての方々に感謝の意を述べつつ「この3本の柱をビジネスとして確立し、飯田市の市民の皆さんの支えになるよう仕事に励みます」と意欲的に語りました。
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〈起業家部門〉入賞 大平雲龍さん(28) 「南信州特化型SNS【アイターミナル】による地域の生産性向上と魅力作り」
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南信州の情報に特化したSNS「アイターミナル」を運営する大平さん。誰もが自由に、気軽に最新の情報をシェアできる場を提供すると共に、南信州に関心のある潜在顧客へダイレクトに情報を届けることも目的としています。この事業は「地域に密着し、足を使って情報収集していること、また事業を運営していくための基盤もあり期待感がある」と評価されました。
入賞者プレゼンテーションで大平さんは「『アイターミナル』は南信州をもっと身近に、そして飯田市をより刺激的な地域にという思いから開発したサービス。情報が可視化されることで、地域がより身近に感じられるようになります。また、情報の可視化だけでなく地域の新たな魅力の創出も目指しています」とコメント。最後に「みなさん!南信州の、飯田市の新たな時代を一緒に楽しんでいきましょう!!」と気合いたっぷりの口調で呼びかけ、プレゼンを締め括りました。
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〈起業家部門〉入賞 杉山美歩さん(33) OHANA Movie〜思い出動画を家族の宝物に〜(動画制作事業)
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保育園や幼稚園での園生活を月に1度、定額で制作するサービスを中心に、園の行事やイベントの映像制作、家族など個人向けの記念映像の制作も手がける杉山さん。「業界には新規参入となるが、既存の写真店と連携して確かな技術を提供している。また、園に入ることのハードルの高さ(プライバシー保護など)も前職の映像制作会社勤務の経験を生かして対策が考えられている」と評価されました。
コロナ禍に、初めての妊娠、出産、育児を経験し「子育ての大変さを体感した」という杉山さん。息子を保育園に預けて復職した際、園での生活の様子を保育園から動画でもらい、仕事のモチベーションが上がったと振り返ります。「飯田市のお父さん、お母さんたちにも元気を届けたいです。今後、園への営業活動をするほか、個人向けにファミリー動画のサービスも行いますので、みなさまお願いします!」と明るくPRしました。
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〈起業家部門〉入賞 日置 尚彰さん(30) 謎解きイベント【ミステリーハウス飯田】/地域活性のための謎解き制作
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観光施設や商業施設、祭りなどイベントの際に依頼を受け、謎解きイベントの企画・制作を行う日置さんの事業。「謎解きイベントは各地で開催されており、その盛況ぶりを見てもイベント事業としての需要が期待できる」ことや「アイディアが面白く、仲間を募りながら進めている」点が評価されました。
来春3月の事業スタートを前に、ムトスぷらざで期間限定の謎解きイベント(無料)を実施するなど、プロモーション活動も積極的に進めている日置さん。場所や施設に合わせたイベントを制作することで、集客はもちろん、商品の宣伝や顧客の満足度増加にもつながると考えています。地域とも連携しながら活動を続け「いずれは飯田市の目玉スポットのひとつになるような場所を作れたら」と展望を語りました。
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〈起業家部門〉入賞 布野 宏明さん(38) 「遠山の間伐材を使ったキャンプファニチャー組み立てキット」の製造・販売
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遠山の間伐材を使い、道具にこだわるキャンパーやエシカル消費に関心のある層をターゲットとしたキャンプファニチャー組み立てキットを製造・販売する布野さんの事業は「南信濃遠山郷の魅力や林業の歴史など、物語になると感じられる。地域資源の活用と事業化、環境保護等の観点からも今後発展していく可能性がある」と評価されました。
現在は南信濃で、地域おこし協力隊として活動する布野さん。森林率が97%を占め、かつては林業が盛んに行われていた南信濃ですが、昭和後期ごろから衰退しています。そうした中、維持管理の際に出る間伐材を生かした木製品メーカーを地域内に作りたいと考えており、事業のひとつとして開発されたのがこの折りたたみテーブルのキット。地域材を使い、地域内で生産するmade in toyama製品を全国へ発信することで「ものを得ることだけでなく、組み立てる経験や経年変化、自分でカスタムできる体験を提供し、地域の材を使うことで森林への関心にもつなげたい」と、その思いを語りました。
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〈起業家部門〉入賞 仲山 徹さん(29) 飯田に住む方々が運動を通じて健康で豊かに!飯田唯一のトレーナースクールApple GYM
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パーソナルトレーニング、トレーナースクール、サプリ販売、鶏肉食品の販売などの事業化を目指す仲山さんの事業は「スポーツ医学に通じ、これまでの経験を生かしたカルテの作成などお客様ごとの特徴もきちんと管理している。トレーナー育成後の事業展開も見据えており、今後が期待できる」と評価されました。
パーソナルジムASPIのトレーナーとして都内で活躍し、今年3月、地元である飯田市内に念願のパーソナルジムをオープンした仲山さん。地域のクリニックやカイロプラクティックと協力しながら、一人ひとりの健康に適した指導を行なっています。「資格の講師をしていた経験も生かし、飯田でトレーナーを目指す若者を増やしていきたい。また、事業を通じて地域のフィットネスのレベル向上を図り、皆さんの健康で豊かな生活を支えていきたいです」と力強く語りました。
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〈一般企業部門〉入賞 医療美容師認定サロン ヘアメイクY‘s 高橋 由紀さん (52) 「ウイッグで利便性をはかり、生き生きとした生活を送るためのサポート」
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地域唯一となる「医療美容師認定サロン」を営み、病気の治療やストレス、不安などによる脱毛で悩む方の精神的苦痛をやわらげるためのウィッグ選び、カット、髪や頭皮のお手入れなどサポートを行なっている高橋さん。「ビジネスの社会的意義、地域貢献度が高く、一般的な美容室にはないチャレンジで期待が持てる」ことが評価されました。
飯田市松尾で17年前から美容室を営み、がん患者など髪に悩みを持つお客様からさまざまな相談を受けてきたという高橋さん。「ウィッグが似合わないのではないかと思うと不安」「お金のこと、スタイルのことなど、地元で相談できるところがない」という声を聞く中で、医療美容について学びを深め、医療美容師、医療美容室の認定を受けたと話します。「切ない思いで闘っている患者さんにしっかりと寄り添い、一人でも多くの方に笑顔になっていただけるようこれからも従事していきたいです」。
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表彰と各入賞者のプレゼンテーションに続き「飯田市ビジネスプランコンペティション」主催者として、飯田市長及び飯田商工会議所会頭より挨拶がありました。
佐藤健市長は、10年目を迎えた本コンペについて、これまでに150の事業者の応募、49者の入賞があったことに触れながら「『飯田市を元気にし、飯田市を日本一起業しやすいまちにしたい』という大きな志を持ってスタートしました。入賞した方、しなかった方も含めてこのコンペをきっかけに起業を果たし、地域のさまざまな場面で活躍する方を輩出できていることをうれしく思います」とコメント。今回、受賞した事業それぞれの優れた点を述べながら「今回の入賞を契機に、7名の皆さんにはさらに大きく羽ばたいていただき、地域が元気になることを期待しています」とエールを送りました。
また、商工会議所会頭の原勉さんから「先ほどのプレゼンテーションからも、皆さんの事業に対する熱い気持ちが伝わってきました。事業計画の作成からプレゼンテーションを経て、入賞に至った皆さんの、創意工夫のあるビジネスプランや熱心に取り組む姿勢に敬意を表します」という言葉とともに「これから新たな事業を始めようとする皆さんは当地にとっても可能性を秘めた大きな活力。先行きの不透明な経済状況が続く中でも、柔軟な発想で困難を乗り越え、地域を牽引していく企業に成長し、我々と共に地域の発展に向けてアイディアや行動力を発揮していただきたい」と熱い激励の言葉が贈られました。
それぞれの志を胸に、夢の実現に向けてスタートを切った皆さん。今後の活躍に大きな期待が寄せられています。
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