家族のお悩み解決におすすめしたい、「子ども向け新聞」

こんにちは。ふくしま新聞店の“ふくたつ”です。

突然ですが、皆さんは家庭でこのような悩みはありませんか?

仕事を終えて帰宅すると、子どもがスマホの動画やゲーム、SNSに夢中。もう少し勉強を頑張ってほしいのに。そういえば最近は仕事が忙しくて、子どもとの会話する時間が減った……

私には小学生の息子がいるのですが、上記のような悩みに心当たりがあります(笑)。

でも大丈夫。そんな悩みを持つ家庭におすすめしたい新聞があります。それは日刊新聞各社が発行している“子ども向け新聞”です。ここ南信州エリアで多く購読されている新聞社のなかでは中日新聞社が『中日こどもウイークリー』を発行しています。

私の新聞店でも、『中日こどもウイークリー』の購読を始められた読者がいます。たとえば、朝刊を購読していない若年層のご家庭が、子どものために購読を申し込みされたケース。他にもおじいちゃんがお孫さんのために購読をプレゼントとして申込みをされたケースもあります。なぜ今、このような子ども向けの新聞が注目されているのでしょうか?

その理由を知るために、教育分野に造詣が深い、中日新聞社・伊那通信局長の稲熊美樹さんにインタビューをしました。

中日新聞社 伊那通信局長の稲熊記者へインタビュー

―まず経歴について教えてください。

入社は2006年4月です。その後、岐阜支社報道部、名古屋本社生活部勤務を経て、2016年10月から教育報道部の中日こどもウイークリー編集室に在籍していました。そこで2020年の12ページの全面リニューアルを担当したり、学校などを取材し、中日新聞の発行エリア全域に届く「学ぶ」面の記事を執筆したりしていました。2024年3月に伊那通信局に赴任しまして現在に至ります。こちらは教育移住が盛んで、この地域の魅力を探るべく、教育関連の取材も意識して続けています。

―中日こどもウイークリーのリニューアルを担当されたのですね。その紙面が現在まで続いていると?

はい。小さなリニューアルはその後も重ねていますが、大枠は今もそのままです。紙面のデザイン、コンセプト、ページ立てなど。漫画もその時に変えました。

―漫画というと、歴史上の人物をわかりやすく解説する「日本すごい人伝」ですか?

その前身となる偉人伝のシリーズです。漫画自体は創刊から長く載せていたのですが、リニューアルのタイミングで偉人伝を掲載することになりました。

―先ほどコンセプトのお話がでました。リニューアルの時はどのようなコンセプトにしたのですか?

まず読者である「こども」という定義を明確に、小学生と中学生に決めました。そして、まずは子どもたちにまずは新聞を手に取ってほしいという思いから出発しました。「知りたい」という子どもたちの好奇心に応えられる、興味関心を広げられる紙面づくりを目指しました。

―他に考えられたことはありますか?

「家族で読んでもらう」ことですね。当初、新聞を何曜日に発行するか?という議論もありましたが、そこは家族の時間をつくりやすい週末の土曜日が良いということになりました。

また、中日新聞本紙とつながることを意識しました。例えば、中日こどもウイークリーにはニュースの解説をしている「NEWS虫めがね」というコーナーがあります。

これは本紙を取材している記者にコメントしてもらっています。中日新聞を身近に感じてもらいたいからです。

―ほかに紙面づくりで大切にしていることはありますか?

読者参加ができるようにしています。「撮ってみ隊」という写真を投稿してもらうコーナーや、「みんなの自由帳」という絵や作文を投稿してもらうコーナーがあります。双方向で関わりができるようにしたいと思いました。

―読者参加を大切にされているのですね

読者参加という意味では、イベント開催にも力を入れています。開催地は愛知県が多いですが、バスの見学や料理教室などを開催しました。新聞づくりに子どもたちが能動的に関わってくれるようにと、模索しながらイベント内容を考えています。

―新聞を、ただ読むだけではなく、いろいろな活動につなげているのですね。

そうです。やはり新聞だけで興味関心を満たすのは難しいので、あくまで最初の入り口で、そこから探求や好奇心につなげていってほしいですね。

―そのような意味で新聞を読むことは教育にも良いですね。

はい。やはり教育は学校だけのものではないので。家庭でも教育的な話題や機会を増やせたらと考えている方も多いと思います。私自身、子どもが3人いるのですが、そのように考えています。

―ご自身の子どもさんとの関わりを参考に紙面づくりを考えますか?

そうですね。「うちの子どもたちは、こういう新聞があったらどういう反応をするかな?」ということはよくイメージしました。

―ちなみに私が子どものころは、新聞で一番好きなコーナーは漫画でした(笑)。

漫画は人気がありますよ。漫画を入口として、漫画をみるために新聞を開いてくれればいいと思います。

―中日こどもウィークリーでも、漫画「日本すごい人伝」が中面を開いた真ん中に配置されていますね。

そこが紙の良さです。自分の関心が無いことでも、広げれば目に入ってくるので。そこで自分の関心に気づくということもありますよね。

興味の幅を広げてもらうためには、やはり紙が良いと思います。電子版のほうがいいのかという議論もありましたが、私は紙の新聞を子どもたちに読ませたいと、強く思っています。子どもにまだスマホやタブレットを触らせたくないと考えている親御さんは一定数いて、新聞の読者はそういう方たちと親和性が高いと思います。

―新聞も電子版の時代ですが、紙の良さも大切にしたいですね。

自分の肌感覚として、新聞を画面で見るのと紙で読むことの感覚の違いがあります。新聞の作り手は写真の大きさ、見出しの大きさ、字の大きさ、読者が一度に目に入る分量はどのくらいだとか、紙のサイズを想定して作っているので、電子版より紙のほうが読みやすいのだと思います。また、タブレットで目にするよりも紙の方が記憶に残りやすいと感じます。

―紙の良さって体験することだと思います。紙を実際にめくったり、めくる音だったり・・・

そうですね。紙の触り心地は大事ですね。創刊時から紙質にはこだわっていて、実は『中日こどもウイークリー』は中日新聞本紙とは違う紙を使っています。インクの色の出方も確認しながら作っています。新聞の印刷は黒以外の色はカラー4色を重ねているので、刷るのが難しいんです。『中日こどもウイークリー』はデザイナーの方たちが想定した通りの色を出せるよう、印刷部門のスタッフも努力を重ねています。

―確かにきれいな色ですよね。ほかに紙面でこだわっている点はありますか?

旬のテーマを見開きでまとめた「まるごと大図解」を紙の新聞で見て、タブロイドサイズから伝わる迫力を感じてほしいです。

あとは、紙を切り抜いてスクラップし、自分で感想を書くことがしやすいようにレイアウトを工夫しています。ニュースの用語を解説したり、最新ニュースを短くまとめたりしてある「ニュース押さえとこ!」のコーナーも、切り抜いてB5のノートに貼るとちょうど良いサイズに計算して作ってあるのは、自分で手を動かし、紙に書く体験を重ねてほしいという願いからの仕掛けです。

―そういう事を含めて紙面構成をデザインするのですね。最後に、『中日こどもウイークリー』のオススメの読み方があれば教えてください。

ぜひ、中日こどもウイークリーをリビングに置いてみていただきたいですね。子どもが自然と目に入る場所に置いておくことが大事です。次に、親御さん自身が中日こどもウイークリーを読んでみましょう。大人が読んでもニュースがわかりやすく勉強になる記事が多いことに気づいていただけるはずです。まず、大人が楽しんで読む姿を見せることで、子どもが興味を持ち始めます。そして、子どもが興味を持ちそうな内容の記事があったら、取って置き、「この記事面白そうだよ!」と子どもに勧めてみていただけたら。そこから会話が広がっていき、子どもの興味関心が広がっていくかもしれません。記事を切り取り、冷蔵庫など目につきやすい場所に貼っておくのもオススメです。

―それは良い方法ですね。ただ新聞を読む習慣が無い子どもにはハードルが高いかも・・

まずは中日こどもウイークリーの「インスタグラム」をのぞいてみてはいかがでしょう?

中日こどもウイークリー(@chunichikodomo) • Instagram写真と動画

人気の芸能人やスポーツ選手、かわいいキャラクターの画像がいっぱいです。インスタグラムをフオローして、そこから新聞に興味を持ってもらえるといいかなと思います。

―おお!私も好きな名古屋のスイーツキャラクター「ぴよりん」の画像もありますね。早速フォローしてみます。ちなみに、『中日こどもウイークリー』を購読するにはどうすれば良いですか?

こちらのホームページからお申し込みを頂ければと思います。

https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/info/kodomo_weekly/

無料試し読みの申し込みも受け付けていますので、お気軽にお申し込みください。

―稲熊さん、本日はありがとうございました!

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