はじめまして。似顔絵作家の木田菜美子です。

2016年春、私は生まれ育った東京を離れて家族そろって飯田へ移住してきました。そんな私がなんで人形劇について書くのか不思議に思われるかもしれません。私も長野県にも飯田にも「縁」はないと思っていました。しかし「人形劇」が私たちに飯田とのご縁を作ってくれました。

「人形劇のまち飯田」だから私たちはここにやってきました。人形劇研究家である夫が、いいだ人形劇センターの仕事のお話をいただいたのがきっかけです。夫婦ともども人形劇が大好き。その物語にしか存在しない人形や舞台が魅力です。映画のような表現が目の前で人間の想像力と合わさって完成されるのがおもしろくて、気づけばどっぶりはまっていました。

子どもが生まれてすぐは、「お膝にのせて一緒に見る」という楽しみが増えました。私が笑うと笑ったり、ここで反応するのかと驚いたりダイレクトに感情が伝わってきます。4歳になる息子はすでに100公演以上観劇。生後1か月でデビューですから、なかなかの経験値を積んでいると思っています(笑)。

実は私も10年以上前に人形劇をやっていました。人形劇の美術家になりたいと胸を膨らませて、当時香川にあった人形劇学校に通いはじめたのは、2005年のこと(その後は劇団に入って上演も経験)。初めて飯田を知ったのはこのときでした。尊敬する静岡の「人形芝居くりちゃん」こと栗田正明さん(2012年逝去)が「長野県飯田市で、日本一大きな人形劇フェスタがあるよ。僕もいるから来てみなよ。」と教えてくれたのです。実際に足を運んでみると、町全体で人形劇を盛り上げる雰囲気に圧倒され、とても興奮しました。朝から晩まで人形劇があり、どこに行っても人形劇人でいっぱい。「あら、○○さんじゃない?」と再会を喜ぶ声が飛び交い、まるでちょっとした同窓会のようで賑やかでした。

最初に人形劇フェスタに行った年、私も学生が泊まる公民館でひとりの女の子と仲良くなりました。十数年後、京都のプロ劇団員として活躍する彼女と再会。とても嬉しかったです。フェスタに数回参加して、気づけば私もしっかりと同窓会していました。

今年は飯田市が「人形劇のまち」として歩み始めて40年。私もこれからは迎える側として、参加者としてフェスタを楽しみにしています。そんな私が知っている「人形劇の世界」を似顔絵やイラストを添えて書いていきます。よろしくお願いします!

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