飯田を拠点に全国へ、世界へ挑戦する経営者や起業家を支援する、飯田市新事業創出協議会「I-Port」。今年新たに2社の新規事業に支援が決定し、6月8日に認定式が開催されました。
新たに認定が決まった新規事業は、株式会社電磁環境研究所の「通信(電磁)障害を防ぐ装置・システムの開発と展開」と花井メディテック株式会社の「自社ブランド「HANAI」の立ち上げ及びオリジナルハンドベルの商品化」です。
株式会社電磁環境研究所は、電子機器への電磁障害を防ぐ空間の構築や装置の企画設計および開発を行っています。具体的には、電気自動車、高速大容量通信、医療、情報セキュリティなどに関連する企業を対象に、低ノイズ環境の提供や電子機器の評価データの信頼性向上に資する装置を開発。音楽愛好家や音響分野にむけて、「電源浄水器」と名付けた音響ノイズを軽減する商品の開発・販売も行っています。また、電子機器の電磁障害に対する評価データの信頼度を高めて、消費者が高性能で安全な電子機器を利用できる社会の維持を目指して事業展開中です。
花井メディテック株式会社は、医療機器むけの精密金属加工事業を主に行うかたわら、医療機器部品製造で培った切削による精密加工の技術を生かし、高品質・高音質なイングリッシュハンドベルの製造・販売を今年夏より本格的に開始します。また、研究開発のなかで培ってきた周波数をコントロールする技術を応用し、新たな事業展開についても検討しているとのこと。
どちらの企業も、長野県中小企業振興センターから専門家の派遣、販路開拓支援、南信州・飯田産業センターによる製品開発支援、事業計画書の作成及び資金調達支援、ウェブサイト「ハジメマシテ、飯田」による情報発信などの支援が行われる予定です。
認定式には、株式会社電磁環境研究所の五味勇喜所長と花井メディテックの花井孝文代表取締役社長が出席し、飯田市の牧野光朗市長より、認定の盾が交付されました。
牧野光朗市長は「新型コロナウイルスの影響を受ける中でも、新しい事業に果敢に挑戦していこうというチャレンジスピリットに敬意を表するとともに、連携機関としても結束して支援していきたい」と、期待のこもったコメントで式を締めくくりました。
今回認定が決まったどちらの企業も、逆境に負けない新たな事業展開の行方に、注目です!