補助金を申請する時も、融資を受ける時も、行政や地域の人に協力を求めるときも、必要になるのが事業計画書です。新しいコラムでは、長野県中小企業融資制度の「創業計画書」をモデルにしながら、「ゼロからできる!事業計画書」と題して、事業計画書の書き方や、伝わりやすい事業計画書のためのお役立ち情報なんかも紹介していきます。

第1回目は「開業動機、目的」です!

開業動機や目的は、言葉にしないと伝わらない

一般的な事業計画書の様式で、住所や氏名などの次に聞かれるのは「なぜこの事業を思いついたのか、なぜ取り組もうと思ったのか」を表す「開業動機」。

たいてい数行しか記載欄がなく、ついサラっと書いてしまうのですが、じつは数ある事業計画書の記載項目の中でもトップ3に入る重要項目です。

なぜか?それは起業家や経営者ご本人にしか知りえない内容だから。

セールスポイントや販売方法、財務の計画は基本的には第三者が一緒になって考えることができます。しかし、開業動機や目的を他人が考えるというのは、とても変な話ですよね。最終的には本人が言葉にしない限り誰にも伝えられない、それが事業計画なのです。

開業動機や目的を、事業の「軸」に

開業動機や目的が重要項目になる理由は他にもあります。

それは、この内容が事業の「軸」になるということ。

事業の「軸」になるとはどういうことでしょう?

たとえば、設備投資を考えていて、AとBとCという道具があったとします。

資金が沢山あればABCすべての道具を買えますが、お金がなくてどれか1つしか選べない……という状況は、経営をしていれば毎日のように起こります。なんの軸もなく決めていてはブレブレの経営になってしまうもの。だからこそ、補助金の審査委員しかり、融資の担当者しかり、だれもがみな開業動機や目的に注目するんです。

開業動機や目的を「なぜなぜ分析」で掘り下げておこう

先ほど、開業動機や目的は「本人にしか知りえない」と書きました。

しかし、誰かにに相談しても無駄というわけではありません。もちろん、自分自身でも考えるコツはあります。その中で最も一般的な方法が「なぜなぜ分析」です。

ノウハウ本などでは様々なやり方が紹介されていますが、起業相談や新分野展開などで相談を受ける場合、私は上の図のようにパッと思いつた3つの理由を書いてもらって、それぞれ「なぜ」と考えてもらいます。

途中で禅問答のように考えるのが苦しくなりますが、頑張って掘り下げます。3つくらい掘り下げると、本人でもびっくりするような「本当の目的」に辿り着くことが多々あります。

そのうえで、最後にもう一つ

開業動機や目的を書く場合、少なくとも1つは「お客さんにどうなってもらいたいのか?」を書いてもらうようにしてみましょう

「自分の培ってきたスキルを活かしたい」、「地域の活性化に貢献したい」といった内容でも悪いわけではありませんが、ご商売としてやる以上、お金を払ってくれるのはあくまでもお客様です。お客様のハッピーが事業を行う目的になっていないというのも、これまた変な話です。意外と忘れがちなので、ぜひ考えてみて下さい。

というわけで、今回はここまで、次回は「個人の力でどこまで調べればよいの?」という質問の多い外部環境分析についてお伝えしようと思います。どうぞお楽しみに!

それでは~。


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