Eテレの人気番組「ねほりんぱほりん」の人形がただいま飯田に来ています。場所は川本喜八郎美術館。5月3日に操演イベントがあり、ワクワクしてでかけました。
「ねほりんぱほりん」は、モグラの人形に姿を借りたYOUさんと山里亮太さんが、同じく豚の人形として登場する顔出しNGのゲストに、ねほりはほり聞いていくトークバラエティ番組。期間中はその人形たちに加え、小道具や衣装も展示されています。実際に動くのはこの日だけの特別イベントでした。
イベントには、本番組で実際にナレーションを務める石澤典夫さんが登場! 生声に合わせて、アナウンサー役の人形・ウシ澤さんが動きます。さらに操演者の友松正人さんがメインのモグラを、山田はるかさんは地下アイドル役のブタ二人とウシ澤さんを操作。実際に使用された音源を編集したものに合わせ、動きを披露してくれました。
その後、アナウンサーの石澤さん、操演者の友松さん、山田さんとのトークがあり、石澤さんと、友松さんのこんな言葉が印象的でした。
「(人形劇は)10年やって一人前の世界。アナウンサーも同じです。漫然とやった10年ではなく、一所懸命やり続けての10年という意味。それがすごく大切です。」(石澤さん)
「人形を音楽で例えるならば、舞台の人形劇はオーケストラのようなもの。楽譜にそって皆で何度も練習を重ねて表現していきます。一方ねほりんは、ジャズのよう。リハーサルを1度行ったらすぐに本番なので、即興演奏のような要素が多い。「即興」ができるのも、舞台での15年があるからこそだと思います。」(友松さん)
そしてトークの途中で、番組の盛り上がりどころの一つにもなっている、モグラが驚いたときの特徴的なアクションを実際にやってくれ、観客一同カメラマン状態で大盛り上がりとなりました!
目が天を向き、両手をあげて、帽子がポーンと飛ぶシーンなのですが、あとで写真をみたら、人形の顔以上に、操演者の友松さんの方がドヒャーの顔でした(笑)。
人形劇というと、人形に隠れて表現している場合が多いけれど、こうした役者の表情が見られるのも、操演イベントの醍醐味だなあと感じました。これに対し、とても冷静に帽子を飛ばす山田さんの表情の対比がシュールで……動画はNGだけど写真はOKだったこの会、シャッターを切る音も良く聞こえるし、ここぞという場面はTVの記者会見さながらの熱を帯びていました。
最後に、人形とアナウンサーの石澤さんとの写真会。皆喜々としていて、人形と握手したり子どものように喜んでいる姿が印象的でした。私もしっかりその列に並び、写真も撮りイラストのプレゼントまでしました(笑)。
5月13日にはチーフプロデューサーの大古滋久さんのトークショーがあり、裏話が盛りだくさん。その中で、
「人形劇はモザイクの進化形」「モザイクで事実は伝えるが、心は伝わらない。人形劇は心を伝えられる。それは操演さんの技術あってこそ。」という言葉がグッときました。
まだ今月27日(日)までやっているので、まだ行かれてない方も、もう一度! という方もぜひ!ねほりんぱほりんスペースは写真もOKです!!!
木田菜美子が個人的に推す飯田市の人形劇情報
●竹宵まつり(りんご並木)
江戸の灯りで楽しむ人形芝居・今田人形座
和蝋燭の灯りで人形芝居「伊達娘恋緋鹿子~火見櫓の段~」を上演
日時◆5/26 20:00開演
会場◆川本喜八郎美術館 玄関ホール
料金◆無料
http://takeyoi.ohisama-shinpo.or.jp/
夜に灯篭の明かりで野外上演です。この公演を初めて見たとき、とても素敵な雰囲気に、飯田市民で良かったなぁなんて思いました。地元の人形浄瑠璃、必見です!
●ワークショップ付き人形劇公演
慈光幼稚園 人形劇団はとぽっぽ 「三びきのこぶた」
日時◆6/2(土)10:30開演
会場◆飯田人形劇場
料金◆200円(三歳未満無料)
問合せ◆℡0265-23-3552 飯田文化会館
※人形劇の上演後、舞台裏見学や質問コーナーなどミニワークショップ付きの公演です。
小さなお子さんでも安心して見られる人形劇です。これから人形劇をという方や、はじめたい方には最適だと思います。