NFT/web3などの暗号技術を活用した新しい地域共同体プロジェクト『Local DAO』の次の候補地に決まった天龍峡(飯田市)は、設立の可否を問うコミュニティ投票の結果、今年6月、『Local DAO』の設立が正式に承認されました。
参考)デジタル住民を募り、新時代の地域と観光の共創をー天龍峡地域が『Local DAO』の候補地に決定|長野県飯田市
■投票と設立の流れ
『Local DAO』は、地域内外から集まった「デジタル村民」で構成される仮想の地域共同体であり、デジタル村民の証である『Nishikigoi NFT』の所有者のみが投票権を持ちます。今回のコミュニティ投票は「Local DAO総選挙」と題して、4月30日から6月10日に渡り開催されました。
投票期間中は、Xスペースやディスコードを利用したトークイベントが毎週開催され、候補地メンバーの『Local DAO』挑戦への意気込みや地域の魅力などがデジタル村民に共有されました。村民にとっては投票に先立って両地域のことを知ることができる機会となりました。
投票の最終結果は、賛成票390票を獲得し、可決。同じく投票の結果、可決となった宮崎県の椎葉村とともに、『Local DAO』の設立が承認されました。
■進捗報告会の開催
「Local DAO総選挙」から約3ヶ月が経過した9月17日、天龍峡チームの進捗報告会がオンラインで開催されました。この3ヶ月の間に、地域の伝統行事である『天龍峡をどり』について知ってもらうためのトークイベントを開催したり、イベント当日はデジタル村民から募ったボランティアスタッフも遠方より参加して賑やかに開催された様子が報告されました。
また、今後の取り組みとして、天龍峡独自のNFTが(特産である『ふじりんご』の日に合わせて)11月22日に販売予定であることや、NFTなどのデジタル技術を意識しなくても『Local DAO』に参加していることを実感できる仕組みとして、物理的なカードの類の販売を計画していることも発表されました。
今回の進捗報告会では、設立承認後、着実に取り組みが進んでいることが報告されました。今後は、今まで以上に活動の様子をオープンに発信していくとのことです。
報告会の様子はYouTubeでアーカイブを観ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=UJK7_U80Fs4
天龍峡チームの大平 雄司郎さんは、今後の展望について
「NFTというまだ世の中に浸透しきっていない技術を用いて、どうしたら地域活性化につながるか誰も正解を持っていない手探りの状態で、天龍峡チーム5人で奮闘しています。一緒に正解の形を作ってくださる方を一人でも増やしたいです。 まずはXをフォローして様子を見守り、そしてぜひ拡散をお願いします!(記事下部のリンク参照)」
と話します。
『Local DAO』は、NFTを地域活性化に活用する事例として国内外から注目を集めています。“新時代の観光”を目指す天龍峡が、このプロジェクトの活動を通してより多くの方に注目され、地域の活性化に繋がることが期待されます。
天龍峡【LocalDAO】X 公式アカウント
https://x.com/local_tenryukyo