みなさんの2020年のスタートはいかがでしょうか?
何かを「ハジメル」には、とても良さそうな2020年ですが、新たなコラムもスタートです。
飯田で気になるあの人が、飯田の街で「ハジメタ」事。そして、普段は見えないかもしれない「暮らし」のことを、写真を中心に、その時お聞きした話を拙い言葉ではありますがお伝えできればと思います。

はじめての今回、お願いをしたのは
モーニングカフェ アヲハト」の清水麻美さん。
木曜日~日曜日までベーグルを中心にモーニング・ランチを楽しめる飯田市中村にある素敵なカフェ。
そんな場所を営む麻美さんから、お店のことをあれこれお聞きしつつ、昨年結婚されて始まった新生活にもおじゃましてきました。

高校卒業後に県外で過ごした後、地元の飯田に戻りレストランで働いていた麻美さん。 「30歳までには自分のお店が持てたら良いな。」と思いを膨らませていた時に今営業しているこの場所が空き、条件も魅力的なことを知り
「今、ここを見送ったら次にお店を持てることはない。ここだ!」
と、予定より数年早く自分のお店をはじめる事を決意。お店をオープンさせた時は何と25歳!
「もうね、若さと勢いでねじ込んでたよ!」

モーニングを楽しんでもらえるお店を作っていこうと考えたのは、
「近くに朝からやっているお店はまだ少なかったのもあるけれど、女性の働き方としてその方が良いと思ったから。」

やりたいお店のスタイルと、この場所で、手の届く範囲の設備を。と考えた時に、
お店の中心になるメニューとして辿り着いたのが「ベーグル」でした。
「ベーグル」が中心のお店として、その美味しさからのファンはもちろん
卵・乳製品不使用なのでお子さんや、授乳中のお母さんからも喜ばれる存在に。

ここ飯田で始めて良かったこと。は、
「地元で起業すると周りの人たちが、成功とか失敗とか関係なく応援してくれる。」
親友が銀行に勤めていて、紹介してもらった担当の方にもよくして貰ったり
オープンしたお店に、親戚が足を運んでくれたり
帰省した友人が訪ねてくれたり、、、。
「地元で起業するのは、本当におすすめ」

「お客さんの8割方はお顔・名前が分かります。」
お話の中で出てきた、その言葉に驚いてしまったのですが、
オーダーやお会計の時に楽しそうに話をする麻美さんの姿や、
お客さんの事を大切にしながらお店を作っている話を聞いて、納得しました。
お店づくりの中で、お客さんに対して真摯に向き合っている様子は、
そこに驚くことすら失礼だと思ったのです。

「お店って、多くの人に向かって開けておくものかもしれないけれど、
お客さん一人一人との関係性でお店になっていくと感じるし、そこが田舎でお店をやっている醍醐味かなと思っています。」
そう話す麻美さん。
このお店は、ここをめがけてくるお客さんしか来ないので「何が食べれるんですか?」みたいな方もほぼいらっしゃらず
本当に良いお客さんが多くて支えてもらっている。
営業当初は、「こうじゃなきゃダメ、これを使ってなきゃダメ。」といった、こだわりも強かったけれど
5年間お店をやっていく中で、来てくださるお客さんの生活に合わせてモーニングと同じメニューをランチの時間まで提供していくようにしたり、
自然農のお野菜や、農家である実家のものや頂いたお野菜をいっぱい使うようになったりー。
そんな風にして、「お客さんや周りの人がいて、このお店をやらせて頂いているんです。」

お店で提供されている、モーニングセットは
[ベーグル(パン)1種]+[サラダ(自家製ドレッシング付き)]+[スープ]or[ドリンク]。
(これで何と、500円!) 他のメニューもこちらからご覧ください!

閉店後の片付けを終えると、 お店から車を20分ほど走らせて ご自宅のある泰阜〈やすおか〉村へ、ご一緒させていただきました。

道中の天龍峡で、帰り道にある唯一のスーパー、
ノスタルジックな『丸大商店』で晩ご飯の食材を買いに。
営業終わりでお疲れのはずなのに、麻美さんのこの笑顔。天使かもしれないですね!

それから、ご自宅に戻り、一息。
と、しながらも、次なる場所へとご案内していただきました。

麻美さんの嫁ぎ先は、酪農家さん。

自然豊かな森に囲まれた泰阜村で、20頭の乳牛を飼育している、清水牧場。 お義父さんと夫の順介さん、親子二代で作業されていました。

この日は、まだ生後3日の産まれたての仔牛のお世話を。
まだ上手に飲めない母牛からのお乳を慣れた手つきで、、、
という訳では無さそうでしたが、順介さんからの優しい教えもありながら行っていました。

その後も、仔牛の飼育小屋の掃除といった作業をしながら(こちらは慣れた手つきで!) 牛や猫たちに声をかけながら、いろんなお話を聞かせてくれました。

この日1日を通して、お話してくれたことの中で印象的だったのは、 麻美さん自身のことは「この場所を決めたのは、本当に直感で決めて若さと勢いだったよ!」なんて、笑いながら喋ってくれるのですが
お客さんやお世話になっている方、
越してきた先のご近所さんのことは丁寧な言葉づかいでエピソードを教えてくれること。

そして、これからの事をお聞きすると 「独身の時は24時間が自分の時間で使えていたけれど、大切な家族との時間を大切にしていきたい。そして、来てくださるお客さんとの時間をずっと大切にこのお店を長く続けていきたい。」
と、笑顔で教えてくれました。