今回インタビューを受けていただいた増田さんは、神奈川県川崎市の出身。5年前に神奈川県から飯田市にご家族で移住したのちに、2022年の飯田市起業家ビジネスプランコンペで見事入賞。現在は子育てのかたわら和菓子屋開業に向けて試作を知り合いに披露したり、和菓子教室などを開催しています。 

「飯田での出会いが今の私を作っています。」と語る増田さんが、開業に向けて活動しながら一体どんな暮らしをしているのか伺ってきました。 

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出身地 神奈川県川崎市
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現居住地 長野県飯田市三穂地区
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Iターン歴 5年
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仕事/暮らし 地域の和菓子屋さん/お母さん
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━━増田さんの移住のきっかけは何ですか? 

母方の祖父母の家が飯田市三穂地区にあり自分が子供の頃から遊びに来ていたので、自分の子供たちにも虫捕りや栗拾いなど自然の中でしか体験できない遊びを体験させてあげたいなと思っていました。 

そんな中、三穂地区が移住に力を入れているのを知り、夫と相談して移住を決めました。 

━━移住にあたって不安などはありませんでしたか? 

最初は同年代のお母さんがいるか不安でしたが、はじめて三穂に来た時に同年代のお子さん連れのお母さんたちに声を掛けていただいて不安は無くなりました。 

━━東京ではどんなお仕事をしていましたか? 

高校の頃からの趣味だったお菓子作りを職業にしたいと思い、製菓の専門学校を卒業後にはかねてから憧れていた東京の和菓子屋さんで働くことができ、そこで製造と販売に携わっていました。 

増田さんが作った紅葉をかたどった練り菓子。秋らしい色彩が美しい。 

━━移住の前後で暮らしやご自身の心境にどんな変化がありましたか? 

地域のイベントなどに参加することで子供たちがお味噌作りやお豆腐作りといった日本の伝統文化に触れ合う機会が多くなったのが嬉しいです。 

初めは子育て環境のために移住を決めましたが、地域の方々と仲良くさせてもらう中で、今では自分自身も都会ではできなかった経験をできてすごく成長できたと思っています。 

━━現在はどんな活動をしていますか? 

現在は、和菓子屋の開業準備中で、知り合いの方から個人的に注文があったときに試作がてらお作りしたりイベントで出店したりしています。また要望があったときにご近所で和菓子教室を行っています。 

毎週日曜日には地域のボランティアの家庭でやっている「駄菓子屋カー」のお手伝いをしています。 

和菓子教室で作り方を教える増田さん。和菓子の作り方を教わる機会は少ないので好評だという。

━━「駄菓子屋カー」とはどのようなものですか? 

週に一度、車を使って臨時出店する駄菓子屋です。三穂地区にはお店が少なく、子供たちがお金を使う経験をできる機会が少ないということで始まって、今も有志のお母さんお父さんや子供たちで運営しています。 

駄菓子屋カーのインスタグラムはこちら 

毎週日曜日に開催している駄菓子屋カー。子供はもちろん大人にも懐かしく楽しい。 

━━増田さんが和菓子屋を始めようと思ったきっかけはなんですか? 

駄菓子屋カーを開催している「御下屋敷(おしたやしき)」というこの地域の昔のお殿様のお宅があるのですが、その現オーナーの細江さんという方から「和菓子屋を始めたら?」と勧めてもらったのが直接のきっかけです。 

駄菓子屋カーをお手伝いさせてもらう中で出会った人たちとのご縁で前に進めているので、ありがたいと思っています。 

かつて飯田市伊豆木地区を治めた小笠原家の家紋「三階菱」を象った羊羹。このようなオーダーメイドの和菓子も製造している。 

━━起業家ビジネスプランコンペではどんなプランで入賞されましたか? 

三穂地区(飯田市)のフルーツと伝統文化を掛け合わせたオリジナルの和菓子を作って出張販売やオンラインショップなどで売ったり、和菓子屋教室を定期開催する計画です。 

ビジネスプランの説明をする増田さん。

━━オープン予定日を教えてもらえますか? 

2023年1月から三穂の御下屋敷に隣接する形で厨房を作り始めるので、新年度の4月頃には正式なオープンを目指したいと思っています。 

ご興味ある方はぜひお買い求めください! 

増田和菓子店のインスタグラムはこちら 


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