今回インタビューを受けていただいた北林さんはもともと飯田の出身。農業高校を卒業後、大学で経営学を学んだのちに東京の製麺所で修行を重ね、現在は家業の吾妻製麺 株式会社で働いています。
「変わっていく時代にどのように対応していくか常に考えています。」と語る北林さんが、飯田で働きながら一体どんな暮らしをしているのか伺ってきました。
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出身地 飯田市
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現居住地 飯田市
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Uターン歴 2年
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仕事/暮らし 製麺/継ぐ人
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━━北林さんは現在どんなお仕事をされていますか?
家業の吾妻製麺で働いています。麺を製造して注文を受けた地域の飲食店に配達したり、新たな販路開拓や新規事業について考えたりしています。
━━以前はどんなお仕事をされていましたか?
大学を卒業後に家業を継ぐために、東京の丸山製麺という製麺所で約2年間修行をさせてもらいました。
━━どうして修行に出ようと思ったのですか?
子供の頃から間近に家業を見てきて、なんとなく家業を継ぐものだとは考えていました。けれどその上で、これからリニアが開通したりIT化が進む中で変わっていく飯田の地で時代についていくためには、食文化の最前線である東京の製麺所で修行をして学ぶ必要があると考えました。
━━修行先ではどんなことを学びましたか?
製麺に関する技術や知識など、多くのことを学ぶことができました。
他にも時代が進むにつれて高まる衛生意識への対応や、経営戦略や商いを行う上での前向きな姿勢を間近で見て意識を変えることができました。
修行先での経験を活かし、変化に対する柔軟な対応で会社を盛り上げていきたいと思っています。
━━時代についていくという点で、何か取り組んでいることはありますか?
色々な構想がありますが、最近は飯田初となる「ラーメン自販機」を店前に導入しました。
様々な地域の有名店のラーメンを取り扱う自販機を導入することで、飯田下伊那の人たちがこの地域にはない色々なラーメンを味わって、ラーメンという食文化や麺にもより興味を持ってもらえたらと考えています。
■ヌードルツアーズ長野飯田店(吾妻製麺㈱横)
場所:長野県飯田市吾妻町127
━━家業を継いでから一番嬉しかったことはなんですか?
自分が打った麺がキッカケとなって、飲食店さんに新メニューができたことが嬉しかったです。修行中は製麺技術を磨くことが主だったので、今は企画にも関われるのが楽しいです。
━━仕事をする上でどんなことがモチベーションになっていますか?
頭の中にある構想を形に変えていくのは仕事のやりがいになりますし、やはり自分が打った麺を飲食店のお客さんが「美味しい」と言って食べているのを見るのが一番励みになります。
━━これからやってみたいことはなんですか?
製麺技術を活かして、餃子の皮の開発・展開していきたいという構想があります。また他にも、ラーメンに関わる地産の食材を卸売りすることで地産地消の一助になりたいと考えています。
━━生き方を模索している後輩たちに何か一言
今自分が楽しいと思うことを最大限楽しむといいと思います。もしそのなかでやりたいことが見つかったら、それに向けてできる限りの準備することで目標を叶えられると思います。
吾妻製麺 株式会社
〒395-0085 長野県飯田市吾妻町111・0265-22-1379
明治時代に蕎麦屋として創業。戦後に支援物資として米国から届く小麦粉を麺に加工したことを始めとして以降、昭和20年代から製麺屋に鞍替えし、これまで地域に愛されている。
○公式ツイッター
https://twitter.com/azumaseimen?t=ll4UlelG019hwkL5NgPMwg&s=06
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