読むだけじゃない!子どもが新聞と触れ合う機会を
こんにちは。ふくしま新聞店の「ふくたつ」です。
突然ですが、皆さんは子供の頃に新聞紙を使って遊んだ経験はありませんか?
新聞紙という素材は工夫次第でいろいろ遊びができます。でも、今の子供はどうでしょう?家に新聞が無い家庭も多いと聞きます。新聞を知らない子供もいるかもしれません。地域の新聞販売店として、子どもたちに新聞を知ってほしい。新聞紙を使った遊びを地域の子どもたちに体験してもらうのはどうだろう?それが今回のイベント開催のきっかけでした。
弊社は今年2月に飯田市立座光寺保育園で、新聞紙を使った遊び(以下、新聞あそび)を園児に教えるイベントを開催しました。目的は、園児が新聞紙という素材を使って、いろいろな遊び方を体験すること。新聞あそびの特長を生かし、幼児期の成長に必要な創造力を養うことを目指しました。
それではイベントの内容について順番にリポートしていきます。
まず自己紹介から。保育園の先生の「線路は続くよ どこまでも」のピアノ伴奏に合わせて、スタッフ一同、新聞紙で作った汽車に乗って登場です。
私は、新聞紙で作った帽子で車掌さんに変装しました。
続いて、信濃毎日新聞飯田支社の中村さんが、新聞について園児にレクチャーしてくれました。新聞紙を触ると手がインクで黒くなるのですが、このインクは植物由来なので健康に影響は無いとのことです。これで安心して遊べますね。
豊かな「新聞遊び」の世界に、子どもたちも大興奮
いよいよ新聞遊びの始まりです。最初の遊びは「新聞じゃんけん」から。
私と園児全員がじゃんけんをします。
園児は新聞紙一枚広げた上に乗り、じゃんけんで私に負けると、乗っている新聞紙を半分の面積に折りたたみます。また負けるとさらにその半分に・・新聞紙の上に立てなくなった人は脱落。最後まで新聞紙の上に立っていた人が勝ちです。園児はみんな真剣で、大盛り上がりでした。
次の遊びは「誰のが大きい?」
園児が4人一組で新聞紙を広げて、四方の隅を片手でつかみます。そして、1、2、3、4の合図で一斉に自分の手元に引っ張ります。手元の新聞紙が一番大きく残っていた人が勝ちです。ただ力強く引っ張れば勝てるものではなく、園児たちも試行錯誤している様子でした。
次の遊びは「新聞紙で作った輪で自由に遊ぼう」です。
新聞紙の輪の作り方は、まず新聞紙をねじります。次にねじった新聞紙二つをつなげて、一つの輪を作ります。園児たちは自分一人で作るのは難しいので、友達同士で協力して作っていました。さて、園児たちはこの輪を使ってどんな遊びを考え出すのでしょうか?
新聞紙で作った輪を並べて「けんけんぱっ」遊びを始めました。上手です!
こちらはなんと新聞紙の輪をつなげて「電車ごっこ」をしています。楽しそう!
他にも新聞紙の輪を使って「フラフープ」をした園児もいました。それぞれ自由な発想で遊びました。
3つめの遊びは「音楽に合わせて新聞ビリビリ」。
音楽ユニット「ケロポンズ」の「あらしのサンダー」という曲のリズムに合わせて、新聞をビリビリと破いたり、丸めたり、真上に放り投げたりします。振付は私のオリジナルです。
幼児期に必要な身体の使い方を意識して考えました。園児たちは私の真似をしながら一生懸命にやってくれました。
(「新聞ビリビリ」と聞くと、「えっ、新聞屋さんが新聞を破いていいの?」と驚かれるかもしれませんが、今回の新聞紙をご提供いただいた信濃毎日新聞社に、幼児教育の観点から了承を得ました)
破いた新聞は、扇風機・うちわ・ダンボール板などで風を吹かせて遊びます。
舞い上がる新聞紙・・「風がみえる!」
逆さにした傘をクルクルまわして、ビリビリした新聞紙を降らせる「パラソル・シャワー」。園児たちは歓声を上げながら大興奮の様子。
新聞紙を貼り合わせて作った「新聞エアドーム」。送風口から扇風機で風を送って膨らませます。中はどうなっているのでしょう?園児たちは興味津々に中に入って、寝転がっていました。
・・・子どもたちの反応が大きかった「新聞エアドーム」ですが、実はもう一つ用意していました。この何倍も大きな新聞エアドームです。詳細はこの動画をご覧ください。
「読んだ新聞は捨てないでね」。新聞遊びで、非認知能力の向上を
以上、約2時間があっという間にすぎていった、今回のイベント。最後にビリビリした新聞紙はクラス対抗でお片付け競争をしました。あちこちに散らばっていた新聞紙が、園児たちによって短時間で見事に片づけられたのにビックリしました。座光寺保育園の子どもたちは素晴らしいです。
イベントを終えて、園児からは「ワクワクした!」「楽しかった!」と感想をもらいました。座光寺保育園園長の野神先生からは「園児たちがお互いに協力したり、自分たちで遊びを考え出したのが良かった。新聞紙を使った遊びは園児の考える力を引き出すのに十分な素材だということがわかった」とフィードバックを頂きました。園児の保護者からは子どもから「読んだ新聞紙は捨てないでね。遊びに使いたいから。」と言われたという声がありました。
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新聞は読むだけのものではありません。新聞紙を使ったこれらの遊びは、子どもの主体性や創造性、協調性を育みます。つまり、幼児期の成長過程で大切な「非認知能力」の向上に役立つのです。また、今回のイベントで園児が経験した新聞遊びを家庭でも行うことで、親子のコミュニケーションを深めることができます。
新聞遊びはとても奥が深くてアイデア一つで、様々な遊びに応用することができます。
ぜひ皆さんもお子さんやお孫さんと新聞遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、今回のイベントは新聞遊びに使う新聞を全て提供して頂くなど、信濃毎日新聞社に全面的に協力して頂きました。心より御礼申し上げます。
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