2024.9.20

飯田には何も無いわけじゃない。知らないだけ。若者が帰ってきたくなる地元にしたい。| YouTubeチャンネル「エポックのじもと！」／菅沼和夢大さん（23歳）、秦アキラさん（23歳）| 僕たちの“くらしごと”FILE｜FILE No.19

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今回インタビューを受けていただいた菅沼和夢大（すがぬまなゆた）さん、秦アキラ（はたあきら）さんはともに飯田のご出身。菅沼さんは愛知、秦さんは東京の大学に進学し、U-ターンした2020年に仲間たちとYouTubeチャンネル「エポックのじもと！」を開設しました。現在は菅沼さんがフリーランスの動画クリエイターとして活動し、秦さんは休学していた学生生活を再開。それぞれの視点を生かしたYouTubeクリエイターとして活動しています。「飯田には何もないわけじゃない。知らないだけ。若者が帰ってきたくなる地元にしたい。」と語るお二人が、どんな想いで活動をしているのか伺ってきました。

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出身地　飯田市
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活動地域　南信州

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━━現在どんなYouTubeチャンネルを運営していますか。

高校の同級生メンバーで「南信州の大辞典」というキーワードをコンセプトに、企画を通して南信州のおすすめスポットや楽しみ方を伝える動画を発信するチャンネル「エポックのじもと！」を運営しています。
チャンネル名の由来は「エポック」が英語で新時代という意味なので、私たちの地元である南信州に新時代の風を吹かせようという決意から来ています。

━━どのような体制で運営をしていますか。

菅沼さん：僕はフリーランスで動画制作やSNS運用のサポート事業をしながらチャンネルの制作をしています。場所を選ばず仕事はできるので、最近はほとんど飯田に拠点を移しています。

秦さん：僕は去年1年間大学を休学して、バックパッカーとして世界旅行をしていたのでまだ学生なのですが、4年になり残る受講単位も少ないので拠点を飯田に移してYouTubeの活動に本腰を入れつつ、個人的な目標のために勉強をしています。

━━最初はなぜYouTubeチャンネル「エポックのじもと！」を開設しようと思いましたか？

菅沼さん：元々、高校生の頃に仲の良い友人3人で、大学生になったらみんなでYouTubeチャンネルをやろうと話していたのですが、浪人したり仲間たちの進学のタイミングがずれたりするなかで、最初は僕一人で動画を撮っていました。でも最初のうちは今のようなコンセプトではなく、挑戦系の企画動画を上げるチャンネルでした。

最初は1人で動画を作り始めたという菅沼さん。現在はフリーランスとして動画制作の受託事業も行っている。

━━どのようなきっかけで今のような南信州について発信する動画を作り初めましたか？

菅沼さん：僕が動画を上げ始めた2020年に、ちょうどコロナ禍が始まって外に出られなくなりバイトもできないような状態になりました。そんなときに飯田市が、帰省やアルバイトができなくなった飯田市出身の学生に食料や地元産品を送ってくれる取り組みをしてくれて。恩返しの意味でも発信をしたいと考えるようになりました。

秦さん：あと、帰省をしたタイミングで高森にある不動滝に行ったんですが、南信州にこんな素敵な場所があるんだと感動したのも今のようなチャンネルになったきっかけの一つです。飯田に住んでいた頃は「地元には何もない。」と思い込んでいたのですが、大学生になって行動範囲が広がると「何もないのではなく知らなかっただけ」だと分かりました。
動画を通して同じように感じている人たちに南信州の魅力を発信することで、地元にもっと自信を持ってもらえたらいいなと考えています。

━━YouTubeチャンネルの今後の展望について教えてください。

菅沼さん：活動を始めてからこれまでの３年は、南信州の人たちに地元の魅力を届ける動画を作っていました。これからは外の地域にも発信して、観光的な誘客や地元特産品の魅力を伝えていきたいと考えています。実際に8月中も長野県を飯田の工芸品の水引を配りながら自転車で縦断する企画を行いました。（https://youtu.be/OprPl8p6-kc?si=JyjjGkPbUTl7nRRu）

秦さん：こういう活動を通して、行政では越えられない地域の垣根を超えて、地域を繋げたらいいですね。

あと、今は活動休止中のメンバーがもう一人いるのですが、チャンネルを続けて彼がいつでも帰って来られるように体制を作っておきたいです。

━━これからの個人的な目標があれば教えてください。

秦さん：僕は今まで勉強に力を入れてきたので、教育分野で地元の学生たちの支援をしたいと考えています。どうしても飯田と都会では進学情報などの情報格差があると思うので、家庭教師事業や塾を開講することでそれを解消したいです。現在も母校の風越高校で学習指導をしています。また、個人的な目標として中小企業診断士の資格を取得し、地元企業のサポートをしたいという夢もあります。もちろんYouTubeも続けていきたいです！

菅沼さん：僕は個人的な目標としてもYouTubeをメインに考えています。南信州の人口が約15万人いるのですが、そのうち見込みの視聴者数である約0.3%の5000人を達成したいというのが目下の目標です。

これに関連して、YouTubeも含めたSNS運用代行を本格的に事業化したいです。人材が不足している中小企業様からSNS運用を請け負い、採用のお手伝いなどができたらと思っています。また、昔からサッカーをやっていて、今もクラブチームでサッカーを教えているので、サッカーに関わる仕事もできたら嬉しいです！